入学して2度目の学園祭の季節がきた。
私は今回も見るだけのはずだったのに、いきなり店番を頼まれちゃった!
だって、友だちが急に来れなくなったんだもん。
笑顔と挨拶だけで十分だよって言われても…何していいかわかんないよ!
ここの出展は何ですか?と、聞かれてしどろもどろ。
さっき仮入部したばっかりで、知ってるわけないよ!…とも言えず。
そこに現れた副部長。活動内容を楽しそうに説明してる。
この同好会、面白いかも。つい前のめりに聞き入る私。
副部長とブースで店番。屋外でイベントが始まったらしく、誰も来ない。
このまま正式に入部する?と、尋ねられてちょっと悩む。
学園のなかでは自由でいたい。好きなコトして遊んでいたい。
例えば今は、他のブースを見て回りたい。そんなのワガママだよね?
素直に気持ちを打ち明けると、副部長が大きく頷いてくれた。
一旦営業を終了して、今から僕とブース巡りしようか。
その代わり、背中に幟をつけるように渡された。ついでに宣伝とは抜け目がない。
2人で歩く校舎は賑やかで気分が弾む。学園祭ってすごく楽しい!