創作した私の世界、照れくさいけど がんばったよ。隠した気持ち、あなたに伝わるかな。

今回の学園祭は、私にとっては大事件。
部で発表する作品のBGMを私が担当することになっちゃった。
「子供の頃、ちょっとだけピアノを習ったことがあるよ」
ぽろっと話したことを、同じ部の友だちが覚えてたの。
「ピアノが弾けるなら、作曲もできるんじゃない?」
そんな、急に言われても困るよ。

プロになりたいとか、そんな意識の高さは無くって、趣味だよ。ただの趣味。
でも…必要としてくれるなら、やってみようかなぁ…。
本棚から音楽理論の本を引っ張りだして、押し入れから古いキーボード持ってきて。

創作は自分のためだって思う。
でもね、背中を押してくれた人のために作るのもアリじゃないかな。
はじまりなんて、きっとそんなもの。
夢中になってメロディを考えてたら、一曲できた。生まれて初めての曲。
録音して一番最初に友だちに聞いてもらった。

「いいんじゃない?あなたらしいよ」
私の印象、こんなに弾んでて可愛い音色なの?
「何を思ってつくったの?」
それは教えられないかな。
だって、照れくさいもん。